面白い文化祭って?理想のエンターテインメント(娯楽)への手がかり

ここしばらくは難しい話題に偏りがちだったので、今回は久々に文化祭そのものに関するお気楽な(?)話題をしたいと思います。

面白い文化祭ってどんな文化祭?その共通点

※例の新型コロナウイルスによる影響もあって本来更新を予定していた記事が多少前後してしまった部分もあるので、おさらいもかねて改めて文化祭について簡単に振り返ってみます。

文化祭とは、おいしい食べ物やユニークな企画が目白押しの、学校生活を経験した人であれば誰もが知っているであろう「あの」文化祭です。
このブログではそうした文化祭をベースに、そこでお目にかかる企画(文化や娯楽)の魅力を紹介したり、そこから筆者が学んだことなどをまとめたりしています。

そんな身近なエンターテインメントでもある文化祭ですが、筆者は実際にある程度参加しているうちに、自分は文化祭のどこに面白さを感じるんだろう?とふと疑問が浮かぶようになりました。
言い換えれば「面白いと感じる文化祭には、何らかの共通点があるのだろうか?」ということです。

これは文化祭に限らず、ショッピングモールや遊園地といった娯楽性の強い商業施設などにも当てはまると思いますが、面白さ(楽しさ)を感じられる場所や空間には、それなりに共通したある特徴や秘密が含まれているものです。
以下ではそれについて筆者の経験とできる限りの客観的な視点を考慮しつつ、面白いと思われる文化祭の共通点を述べていきます。

企画(出し物)が多種多様!


これはとどのつまり「大は小を兼ねる」ですね。企画が多いということは当然、それだけ見どころがたくさんあるということでもあります。

たとえば、どんなにおいしくて有名な焼肉店でも、さすがに焼肉しかメニューがないというお店はあまり聞きませんよね。大抵は焼肉以外にも、サラダやデザートといった他のメニューで彩りを加えることが多いと思います。
一般的に面白いとされる文化祭もそれとほとんど同じで、企画の量や種類といった見どころの選択肢が豊富だと、それだけ飽きが訪れにくいのではないでしょうか。

文化祭のいいところの一つに「これまでにあまり知らなかった分野にふれられる(興味を抱ける)」という発見があるため、そこも含めて企画の見どころは少ないよりかはやはり多いに越したことはないはずです。

運営側の人員や財政面の不足といった物質面での問題を除いて、それこそ文字通りお祭りムード全開でなるべく出し惜しみをしないで振る舞った方が、観客にとってもその文化祭がいい思い出として記憶に残りやすくなるのだと思います。

お金を使わずともそれなりに楽しめる!

文化祭が他のイベントや娯楽と少し違う点は、あらゆる企画が比較的安価、もしくは無料で気軽に体験できることです。
特に筆者のような庶民目線からすれば、そうしたハードルが低い方が何かとありがたいというのが本音でしょうか…(笑)。

実際に文化祭では同じ企画でも、学校によっては価格や待遇面で多かれ少なかれ差が見られたりもするので、ここを重視している文化祭は高校や大学に関係なく、間口の広さにおいて好印象なイメージが生まれやすいですね。

もちろん飲食を利用したり、一部のゲスト企画に参加したりする際には必然的に有料になることが多いです。
それでも無理にお金を消費せずとも、最低限十分面白さを感じられるだけの見どころや余地があるような自由度が高い文化祭は、それだけお財布事情にやさしいと言えるかもしれません。

配慮が充実している!


これは文字通り、観客への配慮や親切がどれだけ行き届いているかという、それ以上でもそれ以下でもないのでしょうね。

以前の記事にもいくつか書いていますが、わかりやすいものだと
  • 企画の情報が記された、案内板やタイムテーブルがあちこちに設置されている
  • わかりやすい場所に、テーブルやイスなどの休憩所が設置されている
  • 車イスでも十分行き来しやすいだけの、広めの通路が確保されている
  • 蒸し暑くなりがちな時期や空間では、冷房設備や空調などで十分対策されている

などでしょうか。実際に運営側の立場になれば、課題がさらに山積みになりそうですが…。

他にも筆者が気になるものだと「物の押し売りや強引な客引き、勧誘をしない」などがありますが、これが目立ってしまうところは面白い面白くない以前におそらく論外でしょうね…。夜の街であれば問題はないのかもしれませんが(苦笑)。

これらが直接祭りの面白さにつながるかどうかはわかりませんが、少なくともこうした配慮があることで、極力不快な思いをせずに済む人が増えるというメリットは運営側にとっても決して小さいものではないはずです。
何より、親切心が随所に垣間見える文化祭はそれだけで純粋に尊敬したくなります。

運営(主催)側も楽しんでいる!

これは一目でわかるようなものではないので結構見落とされがちですが、じつは想像以上に大事な要素ではないかと筆者はにらんでいます。

そもそも運営側、すなわちエンターテイナー(何かをもてなす立場の人)がそれを提供するにあたっては、その人が本心で取り組んでいるものであればどんなことでも自然と楽しげなオーラ(雰囲気)が伝わってくるものです。

この人はこの出し物に関わるのが本当に好きなんだろうな

この作品はいろいろなこだわりや試行錯誤によって作られているに違いない

といった印象や感覚が生じた経験はないでしょうか?もしあるとしたら、それこそがまさに楽しげなオーラになります。

これは筆者のような素人目からしても、意外とわかりやすく感じ取れたりするものです。何かを楽しむ、誰かに楽しさ(面白さ)を届けるためには、それを伝える人自身がまずは楽しさを感じている必要があるのだと思います。

他にもささいなことではありますが、やはりあいさつは大事になってくるのでしょうね。
たとえ赤の他人との関わりであっても、「いらっしゃいませ」や「こんにちは」といった一言でも明るくあいさつをされたら大抵の人はうれしいものですし、こちらも自然とあいさつを返したくなるものです。

楽しさを手っ取り早く伝えたい、共有したいときにはまずはシンプルに形(あいさつ)から入ってみるというのは割と理にかなっているのかもしれません。

印象的な「何か」がある


こちらは面白さを求めるための必須項目というよりは、むしろ付加価値(+α)に近いものになると思います。つまるところ、インパクトやオリジナリティでしょうか。

クオリティや規模の大きさに関係なく、とりあえず何でもいいのでめずらしい(唯一無二の)食べ物や企画が一つでもあったりすると、それだけのために遠方からはるばる訪れる観客も実際にどこかにいるとさえ言われています。
筆者としてもこの気持ちは何となくわからないでもないですが(笑)。

そうでなくとも、企画の数が一日で見切れないほどに膨大であったり何らかの企画に特化していたり、はたまた装飾が異様に凝っていたりといった誰もが目を見張るような要素が少しでもあれば、それだけその文化祭や学校が脳裏に焼き付きやすくなるはずです。

とりわけ文化祭のような娯楽関係のイベントや出し物は、印象に残る=面白いという感覚が生じやすいような気がします。その意味では運営側としては観客に強い印象を与えられれば、その時点で「勝ち」だったりするのかもしれません。

まとめ

  • 面白いと感じるものには、必ず何らかの共通点がある
  • それは相手への気配りやほんの少しの工夫といった、意外と身近な方法や心構えによってもたらされるものが多い

誰もが楽しさを感じられる空間や娯楽というものを考えるうえで、文化祭の存在は極めて有効なヒントにつながるはずです。
さすがに100人中100人全員が満足できるようなものを編み出すのは至難のわざですが、これらを踏まえておけば、いざ自分がエンターテイナーの立場になったとしても99人は満足させられる日がやって来る可能性もゼロではありません。

あとはしいて言えば、面白いものを面白いと感じられるだけの精神(心のゆとり)も大切になってくると思います。
ちまたでは「好きの反対は無関心」とも言われるくらいですから、とにもかくにもまずは興味を持たない(持ってもらわない)ことには何事も始まらないのでしょうね。

次の記事↓
続・よりどりみどり!文化祭の企画(出し物)の紹介

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Niki Niki
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