文化祭の音楽の企画から学ぶ、「ライブ感」のだいご味
文化祭にはいろいろな企画や見どころがありますが、とりわけ音楽の企画は群を抜いてバラエティに富んでいます。
今回はそのような、人々にとっても身近な存在である音楽をもとに、そこから生み出される高揚感や人をひきつける魅力の正体について掘り下げたいと思います。
筆者が実際に目で(耳で)確認できた、音楽に関連する企画をできる限り細分化してまとめると
※エレクトーン™は、ヤマハ株式会社の登録商標です。
記入もれもあるかもしれませんが、これだけ網羅すれば多分大丈夫でしょう…(笑)。裏を返せば、それだけ音楽という文化の存在が多方面から親しまれている証であるとも言えます。
なお、ほとんどの文化祭では軽音楽、吹奏楽、ダンスの三種類の企画をよく見かけますが、これら以外にも人によっては見覚えのあるものも多いはずです。
音楽と一言で言っても、普通に楽器を使って演奏する音楽もあれば、ダンスやDJといった文字取り体感する音楽もあるため、表向きの印象はそれぞれで結構違うようにも感じられます。
音楽とはそれこそ、ほとんどの人が物心がついたときから必ずと言っていいほどに慣れ親しんでいる文化です。幼少期の頃からピアノやお遊戯、合唱などを通じて初めて音楽にふれた人も多いのではないでしょうか。
そもそも「音を楽しむ」と書いて音楽と読むくらいですから、見方によってはこの時点で、すでに人に好かれる文化であることが決まっていたようにすら感じます。まさに運命的であると言えますね?
「心が揺さぶられる」「気分や集中力を高めてくれる」など、人が音楽を愛する理由はさまざまですが、その中でもとりわけ音楽が人々を魅了する要素を挙げるとすればそれは
です。主催ライブやコンサート、ライブ中継などでおなじみの、あの生き生きとしたライブ(LIVE)のことですね。
「ライブ感」という言葉自体は造語に近い抽象的なものですが、要点はそこではなく、人々(観客)が音楽ひいては娯楽に関わるにあたって最も求めるであろうものが、まさにそのライブ感であるということです。
以下ではそうしたライブ感の定義を踏まえつつ、音楽が文化祭や人々にとって親しまれる本当の理由について筆者なりにまとめていきます。
「ライブ感を心の底から味わいたい」
「このブログはライブ感で書いている」
…といったように、ライブ感を用いた表現には聞き覚えがある人もいるかと思います。
ライブ感とは、とどのつまり
このような意味合いに近いですね。音楽でたとえるなら「生演奏」こそがまさにライブ感そのものです。
他にはスポーツ観戦やゲームの大会、ツイッターなどのSNSによる最新の情報、はたまた前回の記事でも紹介した「演劇」においてもライブ感は味わえるものです。しかし、老若男女にとっても身近なイメージという観点を重視すると、音楽ほどライブ感を語るうえで右に出るものはないと言ってもいいのでしょう。
そして、ライブ感は何と言っても鮮度が命です。音楽に限らず、ほとんどのイベントは後から資料や映像作品などでいくらでも振り返ることができますが、いかなる媒体であれ、リアルタイムでの熱気や感動に勝るものはありません。「今」を間近で、全力で楽しめるからこそライブ(LIVE)感なのでしょう。
ちなみに近年はライブビューイング(動画配信)などを通して、間接的でも気軽にどこでもライブ感を楽しめる手段が増えたので、いい時代になりましたね。
軽音楽のライブ演奏などを体験すればわかるのですが、ノリのいい楽曲を聴いていると誰に言われるでもなく、ついつい相づちや手拍子を打ちたくなる衝動にかられるものです。
また、軽音楽以外にも吹奏楽や引き語りのように、一見しっとりとした印象の音楽であってもライブ感の本質は変わりません。派手でキャッチーなダンスともなると、つられて踊ってしまう人も実際にいるかもしれませんが、それもまたライブ感だと思います。
結局のところ、これらはエンターテイナー側と観客との距離感が縮まることで、心地よい調和(シンクロ)が生まれることが大きく影響しているのでしょう。音楽がライブ感にあふれるのも必然と言えます。
音楽という文化はそれを披露する側も聴く側も、ともに同じ音や空間を共有することができます。そうした平等性に基づく感動は、エンターテインメントにおける一つの理想の形と言えるのではないでしょうか。
音楽がライブ感、ひいてはエンターテインメントの理想が詰まった文化であることは筆者も文化祭を通して知りましたが、その行き着く先には何があるのでしょう?
ライブ感を突き詰めることで生まれるもの。それは空間に存在するあらゆるものが一つになること、いわゆる「すごい一体感」です。一般的には、鳥肌が立つような感覚と言った方がしっくりくるのかもしれませんが(笑)。
エンターテイナー側が全力で、かつ楽しさを前面に押し出した演奏やパフォーマンスというものは、そのやりきった分だけ観客も拍手喝采という形で自然と応えてくれるものです。
その場に居合わせたすべての人々が、同じくらいの満足度や喜びを共有できる空間を築き上げること。それはすなわち、エンターテインメントの最大の目的であると同時に、一つの到達点(境地)であると言っても過言ではありません。
そして「すごい一体感」の前には、言葉や理屈はいりません。何を考えるでもなく、心と体が勝手に弾むような気持ちにさせてくれるものに出会えたとき、人はこの上ない快感を覚えるものだと筆者は確信しています。
今をよりよくしたい、さらなる面白さや楽しさを求めたいといった感覚は筆者も日頃からよく抱きますが、よく考えるとそれもまた一つのライブ感と言えるのかもしれません。
音楽のように、五感や全身をダイナミックに震えさせてくれるものは探せば他にもまだまだあるはずです。それに飢えていると感じたときは、とりあえず文化祭に足を運んでみるのもありだと思います。音楽は基本的に聴く分には無料ですからね…(笑)。
今回はそのような、人々にとっても身近な存在である音楽をもとに、そこから生み出される高揚感や人をひきつける魅力の正体について掘り下げたいと思います。
音楽の魅力について
文化祭にはたくさんの音楽に関する企画があると述べましたが、実際に現地へ行くと、じつにさまざまな種類の音楽を堪能することができます。以前の記事で代表的な音楽の企画として軽音楽と吹奏楽の二つを取り上げましたが、無論それだけに留まりません。文化祭で見られる音楽系の企画
筆者が実際に目で(耳で)確認できた、音楽に関連する企画をできる限り細分化してまとめると
- 軽音楽
- 吹奏楽(ブラスバンド)
- 合唱
- ピアノコンサート
- 和楽器(太鼓、お琴、三味線、尺八など)
- マンドリンクラブ
- 民族音楽(マラカス、ボンゴなど)
- アカペラ(ボイスパーカッション)
- 電子オルガン(エレクトーン™)
- ジャズアンサンブル
- 弾き語り(アコースティックギター)
- 音楽リズムゲーム(音ゲー)
- DJ(クラブミュージック)
- カラオケ大会
- 笛(オカリナ、リコーダーなど)
- ハンドベル
- 伝統舞踊
- ダンスパフォーマンス
- 有名人などのゲストによるライブetc…
※エレクトーン™は、ヤマハ株式会社の登録商標です。
記入もれもあるかもしれませんが、これだけ網羅すれば多分大丈夫でしょう…(笑)。裏を返せば、それだけ音楽という文化の存在が多方面から親しまれている証であるとも言えます。
なお、ほとんどの文化祭では軽音楽、吹奏楽、ダンスの三種類の企画をよく見かけますが、これら以外にも人によっては見覚えのあるものも多いはずです。
音楽と一言で言っても、普通に楽器を使って演奏する音楽もあれば、ダンスやDJといった文字取り体感する音楽もあるため、表向きの印象はそれぞれで結構違うようにも感じられます。
音楽はなぜ人をひきつけるのか
音楽とはそれこそ、ほとんどの人が物心がついたときから必ずと言っていいほどに慣れ親しんでいる文化です。幼少期の頃からピアノやお遊戯、合唱などを通じて初めて音楽にふれた人も多いのではないでしょうか。
そもそも「音を楽しむ」と書いて音楽と読むくらいですから、見方によってはこの時点で、すでに人に好かれる文化であることが決まっていたようにすら感じます。まさに運命的であると言えますね?
「心が揺さぶられる」「気分や集中力を高めてくれる」など、人が音楽を愛する理由はさまざまですが、その中でもとりわけ音楽が人々を魅了する要素を挙げるとすればそれは
\ライブ感/
です。主催ライブやコンサート、ライブ中継などでおなじみの、あの生き生きとしたライブ(LIVE)のことですね。
「ライブ感」という言葉自体は造語に近い抽象的なものですが、要点はそこではなく、人々(観客)が音楽ひいては娯楽に関わるにあたって最も求めるであろうものが、まさにそのライブ感であるということです。
以下ではそうしたライブ感の定義を踏まえつつ、音楽が文化祭や人々にとって親しまれる本当の理由について筆者なりにまとめていきます。
音楽とライブ感の関わり
そもそも「ライブ感」とは?
「ライブ感を心の底から味わいたい」
「このブログはライブ感で書いている」
…といったように、ライブ感を用いた表現には聞き覚えがある人もいるかと思います。
ライブ感とは、とどのつまり
- 今まさにその場に間近で居合わせているかのような臨場感
- 本人からしても先が読めない、アドリブ全開による思考や行動(即興)
- 「そのとき」を逃したら二度と味わえない、鳥肌が立つほどの興奮と感動
このような意味合いに近いですね。音楽でたとえるなら「生演奏」こそがまさにライブ感そのものです。
他にはスポーツ観戦やゲームの大会、ツイッターなどのSNSによる最新の情報、はたまた前回の記事でも紹介した「演劇」においてもライブ感は味わえるものです。しかし、老若男女にとっても身近なイメージという観点を重視すると、音楽ほどライブ感を語るうえで右に出るものはないと言ってもいいのでしょう。
そして、ライブ感は何と言っても鮮度が命です。音楽に限らず、ほとんどのイベントは後から資料や映像作品などでいくらでも振り返ることができますが、いかなる媒体であれ、リアルタイムでの熱気や感動に勝るものはありません。「今」を間近で、全力で楽しめるからこそライブ(LIVE)感なのでしょう。
ちなみに近年はライブビューイング(動画配信)などを通して、間接的でも気軽にどこでもライブ感を楽しめる手段が増えたので、いい時代になりましたね。
音楽とライブ感の相性が抜群である理由
音楽は、演奏者やパフォーマー(エンターテイナー)と観客との距離間が文字通り近く、いやがうえにもライブ感を引き立たせてくれます。音の振動を始め、五感をフルに使って味わう感慨深さは言葉だけでは形容しがたいものがあります。軽音楽のライブ演奏などを体験すればわかるのですが、ノリのいい楽曲を聴いていると誰に言われるでもなく、ついつい相づちや手拍子を打ちたくなる衝動にかられるものです。
また、軽音楽以外にも吹奏楽や引き語りのように、一見しっとりとした印象の音楽であってもライブ感の本質は変わりません。派手でキャッチーなダンスともなると、つられて踊ってしまう人も実際にいるかもしれませんが、それもまたライブ感だと思います。
結局のところ、これらはエンターテイナー側と観客との距離感が縮まることで、心地よい調和(シンクロ)が生まれることが大きく影響しているのでしょう。音楽がライブ感にあふれるのも必然と言えます。
音楽という文化はそれを披露する側も聴く側も、ともに同じ音や空間を共有することができます。そうした平等性に基づく感動は、エンターテインメントにおける一つの理想の形と言えるのではないでしょうか。
ライブ感の先にあるもの
音楽がライブ感、ひいてはエンターテインメントの理想が詰まった文化であることは筆者も文化祭を通して知りましたが、その行き着く先には何があるのでしょう?
ライブ感を突き詰めることで生まれるもの。それは空間に存在するあらゆるものが一つになること、いわゆる「すごい一体感」です。一般的には、鳥肌が立つような感覚と言った方がしっくりくるのかもしれませんが(笑)。
エンターテイナー側が全力で、かつ楽しさを前面に押し出した演奏やパフォーマンスというものは、そのやりきった分だけ観客も拍手喝采という形で自然と応えてくれるものです。
その場に居合わせたすべての人々が、同じくらいの満足度や喜びを共有できる空間を築き上げること。それはすなわち、エンターテインメントの最大の目的であると同時に、一つの到達点(境地)であると言っても過言ではありません。
そして「すごい一体感」の前には、言葉や理屈はいりません。何を考えるでもなく、心と体が勝手に弾むような気持ちにさせてくれるものに出会えたとき、人はこの上ない快感を覚えるものだと筆者は確信しています。
まとめ
- 音楽には人々を魅了する要素が多く詰まっており、その大本となっているものは「ライブ感」である
- ライブ感とは文字通り「今」を生き生きさせてくれるものであり、誰もが満足できるエンターテインメントを作るためには不可欠なもの
今をよりよくしたい、さらなる面白さや楽しさを求めたいといった感覚は筆者も日頃からよく抱きますが、よく考えるとそれもまた一つのライブ感と言えるのかもしれません。
音楽のように、五感や全身をダイナミックに震えさせてくれるものは探せば他にもまだまだあるはずです。それに飢えていると感じたときは、とりあえず文化祭に足を運んでみるのもありだと思います。音楽は基本的に聴く分には無料ですからね…(笑)。
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