和楽器の演奏を拝聴して思うこと。和(日本)の文化はマイナーなのか
一般的に音楽というと、それこそ軽音楽(バンド)や吹奏楽あたりがメジャーになりやすいですが、それよりもさらに身近で、日本に住む人ならおそらく誰もがご存じの音楽がありますよね?
今回はそのような日本古来の独特な音楽を奏でる代表的な「和楽器」の紹介とともに、そうしためずらしい日本の文化との向き合い方について筆者なりに述べてみたいと思います。
太鼓は数ある和楽器の中でも、割とよく見かけやすい部類に入ると思います。某有名なリズムゲームよろしく、太鼓の面とふちを巧みに打ち分けることで生まれる演奏は、観客を心の臓からざわめかせてくれます。
太鼓だけでも十分迫力のある演奏は楽しめますが、音楽として披露される際には太鼓に加えて、大鼓(ぽんぽん)や尺八(ぴーひょろ)もアクセントに用いられるなど、気軽にアレンジしやすい点も特徴的です。
演奏者が軽い太鼓を担いで、会場内を練り歩く光景が見られたらラッキーで縁起がいいかもしれませんね?
琴(こと)もまた太鼓に負けず劣らず、文化祭ではしばしば見かける和楽器の一つです。ちなみに筆者は「お琴」とよく呼んでいたりもします(笑)。
琴による演奏は、学校の音楽の授業でも比較的体験する機会が多いので、人によっては太鼓以上になじみが感じられるのではないでしょうか。
ちなみに演奏者は基本的に筝曲(そうきょく)部の人が担当するため、それだけ上質でゆったりとした「和」の趣が感じられるのがいいですね。文化祭ではクールダウン的な役割を担う企画としてもオススメです。
三味線は前述の二つと比べると目にする機会がめずらしく、文化祭では高校よりも、むしろ大学で見かけることの方が多いかもしれません。太鼓もそうですが、晴れていると屋外での演奏も割と多かったりもしますね。
三味線は琴とは対照的に、全体的に緩急のついたアグレッシブな曲調の音楽がそろっているので、三味線特有の音色も相まって鮮烈な印象を受けるはずです。(もちろんゆるやかな曲もありますが)
特に代表曲「津軽じょんがら節」は三味線の企画では必ずと言っていいほどお披露目されるので、見かけたらぜひ一度は聴いてみましょう…!
和楽器に限らず、このブログでも以前に取り上げた茶道・華道・書道の三道、さらにはかるたなどもそうですが、これらの和の文化や伝統芸能はほとんどが大昔からあるものです。
それなのに、これらの文化は今でも多くの人からめずらしがられる印象があるようにも見えます。
誰もが知っているような和の、いわゆる日本の文化であるにもかかわらず、稀有な扱いを受けるというのも何だか妙な話ですよね。もしそれらが世間に今一つ浸透していない理由があるとすれば、どのような背景があるのでしょうか?
単純な話、和の文化にかかわるものは全般的に見た目がしぶい、もしくは上品(高価)なあまり、むやみに扱うことに抵抗があるイメージが強いといった背景は少なからずあるようにも感じます。
もちろん今の時代、テレビや動画などを利用すればいくらでも気軽に視聴することは可能ですが、やはり間近で見る(体感する)のとそうでないのとでは、何事も印象が全然違ってくるはずです。食わず嫌いで敬遠されているのだとしたら、じつにもったいないですよね。
もしも和の文化を本格的に広めようとなると、このあたりが課題になってくるのかもしれません。ただ、無理に広めるよりかはやはり今のつつましやかなポジションの方が、文字通りの「和」な文化にふさわしいのだろうと思ったりもします。繊細…!
それでも和の文化には、いくつものエンターテイメント性ならびに可能性が秘められているのもまた事実です。
特に海外の人から見れば、和の文化は十二分に魅力的に映るとされています。身近な例では、侍(SAMURAI)や忍者(NINJA)などがわかりやすいですね。
ですが、その中でもあえて一つ特筆するとすれば、それは
です!
和ロックとは、一般現代的な邦楽洋楽などの音楽に、太鼓や三味線などによる古典的な和楽器ならではの小気味よい音色を取り入れることで、和風テイストなアレンジを加えた楽曲ジャンルのことです。
一見ミスマッチなようでこれがまた相性がよく、和楽器だからこそできる新たな調「和」の形であり、同時に筆者の好物でもあります。気になった人は「和ロック」でぜひ検索してみてください。
前述のように和の要素単体だと、その雰囲気の濃さゆえに人によっては取っ付きにくさを感じる部分があったりもします。
その点も踏まえると、こうした組み合わせによって新境地を築くとともにハードルを下げて受け皿を広くするやり方は、実際非常に有効的であると言えます。
和への魅力を深めたい人は、まずは和ロックなどの身近な形のものからふれてみるのもオススメかもしれません。ただ、惜しいことに文化祭では和ロックの演奏は滅多に見られないので、その点はあしからず。
和の、日本の文化(ジャパニーズカルチャー)はいずれも個性的で上質なものが多く、ちまたでは雅(みやび)や粋(いき)などと言われたりもします。
せっかく日本に生まれたのなら、日本の文化のいいところをもう少し積極的に押し出したり、ふれたりしてみてもいいのかもしれません。
余談ですが、筆者としては日本固有のあれこれをモチーフに取り入れて特化した「和風文化祭(仮)」的なものがあったらユニークで面白そうかな?と思ったりもします。純粋な和でもいいのですが、あくまでも「和風」なのがミソです…。
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素人ですらない演奏未経験の筆者が感じた、エレクトーン™の魅力
今回はそのような日本古来の独特な音楽を奏でる代表的な「和楽器」の紹介とともに、そうしためずらしい日本の文化との向き合い方について筆者なりに述べてみたいと思います。
文化祭における「和楽器」
文化祭では、たまに和楽器を用いた音楽の企画がお披露目される学校もあります。前述のように文化祭の音楽企画は軽音楽や吹奏楽のイメージが強いので、その分だけ和楽器を使った音楽には新鮮味が感じられるはずです!太鼓(和太鼓)について
※本物の和太鼓の画像がお手元になかったので代わりにコンガでイメージを補ってください。太鼓は数ある和楽器の中でも、割とよく見かけやすい部類に入ると思います。某有名なリズムゲームよろしく、太鼓の面とふちを巧みに打ち分けることで生まれる演奏は、観客を心の臓からざわめかせてくれます。
太鼓だけでも十分迫力のある演奏は楽しめますが、音楽として披露される際には太鼓に加えて、大鼓(ぽんぽん)や尺八(ぴーひょろ)もアクセントに用いられるなど、気軽にアレンジしやすい点も特徴的です。
演奏者が軽い太鼓を担いで、会場内を練り歩く光景が見られたらラッキーで縁起がいいかもしれませんね?
琴について
琴(こと)もまた太鼓に負けず劣らず、文化祭ではしばしば見かける和楽器の一つです。ちなみに筆者は「お琴」とよく呼んでいたりもします(笑)。
琴による演奏は、学校の音楽の授業でも比較的体験する機会が多いので、人によっては太鼓以上になじみが感じられるのではないでしょうか。
ちなみに演奏者は基本的に筝曲(そうきょく)部の人が担当するため、それだけ上質でゆったりとした「和」の趣が感じられるのがいいですね。文化祭ではクールダウン的な役割を担う企画としてもオススメです。
三味線について
三味線は前述の二つと比べると目にする機会がめずらしく、文化祭では高校よりも、むしろ大学で見かけることの方が多いかもしれません。太鼓もそうですが、晴れていると屋外での演奏も割と多かったりもしますね。
三味線は琴とは対照的に、全体的に緩急のついたアグレッシブな曲調の音楽がそろっているので、三味線特有の音色も相まって鮮烈な印象を受けるはずです。(もちろんゆるやかな曲もありますが)
特に代表曲「津軽じょんがら節」は三味線の企画では必ずと言っていいほどお披露目されるので、見かけたらぜひ一度は聴いてみましょう…!
そもそも和の文化ってマイナーなの?
筆者は文化祭で和楽器の演奏を何度か聴いているうちに、ふと思ったことがあります。それは「こんなに上質で趣深い演奏が聴ける(堪能できる)のだから、もっと世間に広まっていてもいいのでは?」という疑問です。
つまるところ、和の文化は世間や若者にとってはどちらかといえばマイナー寄りな存在だと考えられます。
和楽器に限らず、このブログでも以前に取り上げた茶道・華道・書道の三道、さらにはかるたなどもそうですが、これらの和の文化や伝統芸能はほとんどが大昔からあるものです。
それなのに、これらの文化は今でも多くの人からめずらしがられる印象があるようにも見えます。
誰もが知っているような和の、いわゆる日本の文化であるにもかかわらず、稀有な扱いを受けるというのも何だか妙な話ですよね。もしそれらが世間に今一つ浸透していない理由があるとすれば、どのような背景があるのでしょうか?
和の文化がマイナーとされるおもな理由
想像ではありますが、わかりやすいものをざっと挙げてみると- 特徴的すぎる雰囲気からして、若干おかたい(クセが強い?)印象がぬぐえない
- その文化にふれたくても、ふれられる場所や機会が少ない(そもそもわからない?)
単純な話、和の文化にかかわるものは全般的に見た目がしぶい、もしくは上品(高価)なあまり、むやみに扱うことに抵抗があるイメージが強いといった背景は少なからずあるようにも感じます。
もちろん今の時代、テレビや動画などを利用すればいくらでも気軽に視聴することは可能ですが、やはり間近で見る(体感する)のとそうでないのとでは、何事も印象が全然違ってくるはずです。食わず嫌いで敬遠されているのだとしたら、じつにもったいないですよね。
もしも和の文化を本格的に広めようとなると、このあたりが課題になってくるのかもしれません。ただ、無理に広めるよりかはやはり今のつつましやかなポジションの方が、文字通りの「和」な文化にふさわしいのだろうと思ったりもします。繊細…!
和の文化がもたらすエンターテインメント性
それでも和の文化には、いくつものエンターテイメント性ならびに可能性が秘められているのもまた事実です。
特に海外の人から見れば、和の文化は十二分に魅力的に映るとされています。身近な例では、侍(SAMURAI)や忍者(NINJA)などがわかりやすいですね。
ですが、その中でもあえて一つ特筆するとすれば、それは
和ロック
です!
和ロックとは、一般現代的な邦楽洋楽などの音楽に、太鼓や三味線などによる古典的な和楽器ならではの小気味よい音色を取り入れることで、和風テイストなアレンジを加えた楽曲ジャンルのことです。
一見ミスマッチなようでこれがまた相性がよく、和楽器だからこそできる新たな調「和」の形であり、同時に筆者の好物でもあります。気になった人は「和ロック」でぜひ検索してみてください。
前述のように和の要素単体だと、その雰囲気の濃さゆえに人によっては取っ付きにくさを感じる部分があったりもします。
その点も踏まえると、こうした組み合わせによって新境地を築くとともにハードルを下げて受け皿を広くするやり方は、実際非常に有効的であると言えます。
和への魅力を深めたい人は、まずは和ロックなどの身近な形のものからふれてみるのもオススメかもしれません。ただ、惜しいことに文化祭では和ロックの演奏は滅多に見られないので、その点はあしからず。
まとめ
- 和の文化は和楽器から伝統芸能に至るまで昔からあるが、その魅力は意外と多くの人には知られておらず、まだまだ広まる可能性がある
- 和ロックのように、和の文化に対する興味のハードルを下げてくれるものもあるので間口自体は割と広め
和の、日本の文化(ジャパニーズカルチャー)はいずれも個性的で上質なものが多く、ちまたでは雅(みやび)や粋(いき)などと言われたりもします。
せっかく日本に生まれたのなら、日本の文化のいいところをもう少し積極的に押し出したり、ふれたりしてみてもいいのかもしれません。
余談ですが、筆者としては日本固有のあれこれをモチーフに取り入れて特化した「和風文化祭(仮)」的なものがあったらユニークで面白そうかな?と思ったりもします。純粋な和でもいいのですが、あくまでも「和風」なのがミソです…。
次の記事↓
素人ですらない演奏未経験の筆者が感じた、エレクトーン™の魅力
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